ガラスの宝石箱

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ペンディングトレイン第9話【ドラマ感想】

TBS系金曜22時

 

ペンディングトレインー8時23分、明日 君と

 

www.tbs.co.jp

 

 

ついに帰ってきた現代編!!

何のために30年以上先の未来に飛ばされたのか‥

今までの認識とは違った本質的な部分が見えたようなそんな回でした。

なんかこう、えぐかったぁ……

 

ネタバレ感想↓↓

 

 

今思えば

弟との感動の再会シーンなんてほんと今までの萱島さんを見てきた誰もが心打たれる大事なシーンが回の冒頭に設定されていた時点で今回の9話はそういう話じゃないぞって振りだったようにさえ思える。

 

ペントレ8回を通して

極限状態で突然強いられたサバイバルに色々な思いを巡らせながら、時にぶつかり時に励まし合いそれでも戻ることを希望に生きてきた生きることへの必死さとか希望を持つことだったりとか人と人との繫がりの尊さみたいなものを丁寧に丁寧に描いていたと思うのだけど、

ここに来て

やっと戻れた現代

そう、ここは

「戻りたかったはずの世界」

……はずの。

 

感動的な再会を果たして

今までの非日常に別れを告げて

それぞれが日常に戻っていくはずだった。

だけどそこはもう日常ではなくて。

変わったのは世界ではない。

変われたのは彼らの方で。

今まで流して気に留めていなかったありきたりな普通の日常の異常性に気付く。

その為の未来での時間だったのだなぁと。

 

なるほど。

ペントレはSFサバイバルドラマなのかと思っていたけど、違ったようだ。

これは風刺だ。

ここに持っていくための今までかぁ。

 

小さなコミュニティで命の危機に晒され

突然のことに困惑して絶望しても

見知らぬ人だった誰かの言葉に耳を傾け協力して仲間になれた。

 

でも現代は?

誰も言葉に耳を貸してくれない

的外れな部分だけが取り上げられて思うように動けない

なんというもどかしさ。

溢れすぎた情報に埋もれていく真実と人の心が現代の闇を映してるみたいだった。

 

あの白浜さんが

どんな窮地に立たされても

世界が滅んだと、想い人はこの未来にはいないのだと目の当たりにしても

どんなに無謀であっても

目の光を宿してまっすぐ希望を語っていたあの白浜さんが

「もう終わればいい」なんて

目の光を失って言ってしまう世界だよ

(ここの赤楚くん演技まじまじ凄かったです。ペントレキャストはほんとに目で語るよね。集中して見る以外の選択肢ないの。流し見なんてできやしない)

 

先に絶望したのは萱島さんだったけど

どこかできっと白浜さんに希望を持っていたんじゃないかとも思う。

捻くれ者の怖がりさんだから素直になれないけど、白浜さんが炎上してすぐに様子見に行ったところに絆を感じた。

 

あんなに戻りたい戻りたかった世界なのに

その感動は1日で終わってしまって

右手は動かなくなるし、

弟には恋人いるし、

いや、3年も経っててうじうじずっと探されててもしんどいとは思うけども

こういう状況なのに恋なんて…って畑野さんへの想いを消そうとしてた萱島さんにはちょっとしんどかったんじゃないかなって思う。

 

で、畑野さんね。

「貴方のことが気になります」

それ電話で言うなよぉぉぉ

 

もう萱島さんがどんな人なのか知ってるでしょ?

忘れたなんて嘘でしょうが。

泣いてないで、直接会いに行ってください。

絶望から救ってあげてよ。

 

後1話でまとまるんか、これ。

どうなるんや……

 

 

5号車メンツが悲しみに加藤家に大集合してて、寂しいマイホームが賑やかな作戦会議場になってるのは微笑ましかった笑

 

あーだこーだ言ったけど

私も恐らく、本当に身内か直接話を聞くかしない限り“未来に行ってきた。世界は滅ぶ”なんて話、多分聞く耳持たないだろうし、もしかしたら耳にすら入らないんじゃないかなって思う。

 

事実を事実として伝えることの難しさは

誰もが簡単に世界に発信できるようになった現代の弊害なんだろうか…。

 

最終話でペントレからのメッセージを受け取るの楽しみにしつつ、終わってしまう寂しさに今から胸が潰れそうです。

アフターストーリーをぜひ。。。

 

 

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